ドイツの犬 ドッグスクール

【問題行動の理由】ドイツのドッグスクール②

犬のしつけに悩み、愛犬リアの問題行動を解消すべく申し込んだ、ドッグスクール Zwanglos 。とうとう初日がやってきました。トレーニング開始!と思いきや、カウンセリング的なことから始まりました。どうやら、トレーニング前に心得ておくことがありそうです。

ドイツで犬の学校を見つけるまでの話はこちら↓

犬のしつけ・トレーニングの前に

トレーナーのステファンはどんな人?

初の授業は個人レッスン。私たちの現状を把握するカウンセリングも込みです。

どうやらトレーナーっちゅーもんは、私たちが車から降りて犬と一緒に彼の元へ来るまでの様子を見て、だいたい何から始めれば良いのかを判断できるのだそうですね。もちろんそんなことを知らない私達は、広大な野原に興奮したリア(うちの犬)に引きずられるようにして待ち合わせ場所へ歩いて行きましたよ、アフォみたいに。それをぜーんぶ見られていたとは。

Zwanglos の校長兼トレーナーのステファンは、獣医師の資格も持っているそうです。犬の習性を熟知しているからこそ、叱って押さえつけるトレーニングではなく犬の習性を活かしたトレーニングをモットーとして、学校名を「Zwang=強制、無理強い」を「los=外す」にしたのだそうです。

私たちが抱えているリアの問題行動

ステファンから質問されました。

ステファン
今、困っていることはなに?
人に飛びつく、リードを引っ張る、拾い食い、呼んでも戻ってこない、こんな感じです。
jucom
ステファン
なるほど。では、リアを含めて、家族の中で一番のボスはだれ?

するとね、家族が一斉に私を指差すんですよねーなんでだろ。

どうやら、私みたいです…
jucom
ステファン
ははは!OK. じゃあ次に犬の習性について少し話そうか。

犬の問題行動・原因を明確化

犬は楽しいことしかやりたくない

まず、犬というのは大まかに2つの感情を持っていて

 ・楽しい、嬉しい、気持ち良い
 ・楽しくない、嫌な気持ち

のどちらかなのだそうです。

人間と違って、犬はとにかく "楽しいこと" を優先させてやっていく動物で、嫌なことはしないのだそうです。いいなぁ。

では犬にとって楽しいこととは何かというと、

 1. 餌をもらうこと
 2. おもちゃで遊ぶこと
 3. スキンシップやアイコンタクト  

この3つなのだそうです。めっちゃわかる…。どうやらこの3点がしつけのポイントとなりそうです。

犬がボスになる3つの条件

それからステファンは3つ質問をし、私たちはそれに答えました。

 Q1. リアは餌をいつどこで食べているか
 A1. 朝晩2回、キッチンで

 Q2. 彼女の自由に遊べるおもちゃはいくつあるか
 A2. 10個くらい、リビングのかごに入れて自由に遊ばせている

 Q3. どんなタイミングでスキンシップをしているか
 A3. 甘えてきた時、寝ている時、とにかく頻繁に

それを聞いたステファンは一言。

ステファン
彼女がボスなんだね!

え。どういうこと?(私じゃないの?)

ボスが飼い主のコマンドを聞かない理由

彼女は何も努力しなくても、毎日この3つが満たされている。何も努力しなくてもお腹いっぱいご飯を食べることができて、いつも自分が遊びたい時に遊びたいものがたくさん目の前にあって、自分が触って欲しい時はいつでも触ってもらえて。彼女は毎日やりたい時にやりたいことを、自分の意思で自由にすることが出来ていて、それが当たり前だと思っている。

だから、外で遊んでいる時に「来い!」と呼ばれても、自分が行きたければ行くし、他に興味の惹かれるものがあればそっちに行く。自分がやりたいようにやるのが当然だから。彼女の中で飼い主のコマンドの優先順位が低いってこと。

つまり、彼女はこの家族の頂点に君臨していて、自分がボスだと認識しているんだよ。

・・・なんてこった!

でもね、私が「おすわり」とか「伏せ」とか言うと、リアはきっちりやるんですよ。他の誰がコマンドを出すよりも、リアは私のコマンドをよく実行していました。だから私がボスでリアはそれに従っていると思っていました。それが本当は逆だったとは。

犬の問題行動を解決するための絶対条件

飼い主がボスになるのは本当に犬にとって良いこと?

まず君たちがリアのボスにならなくては。今は彼女がボスだから君たちに従わないのは当然。犬にとっては、本来ボスに従うのも心地よいことなんだよ。彼女にボスが出来れば、自分のやりたいことよりもボスが優先順位の上位になり、公園で遊んでいる最中でもすっ飛んでくるようになるよ。

人間界と犬界、ボスの違い

「ボス」と表現していますが、私たちが抵抗を感じる「他者を支配する側」という意味ではなく、「親」のような立場になるという意味です。犬に振り回される側ではなく、犬を守る側に立つ。本当の意味での保護者になるということです。

今のリアとの関係のままトレーニングしても暖簾に腕押し状態。トレーニングの前に、まずはボス、つまり保護者の座を勝ち取らなくてはならないのですね。はぁー、知らないことばかりです。

すっかり人間のプライドを傷つけられた私たちは、早速ボスの座を奪回すべく、何をしたら良いのかステファンに尋ねるのでした。アフォみたいな顔して。

ってことで次回は下克上の方法に迫ります。

ドイツのドッグスクール
ドッグスクールでトレーニング待ちのリアと息子。

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