犬の寿命を伸ばす

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犬の寿命を3年延ばす・たった2つのポイント【獣医学】

私、本気で犬の寿命を延ばす方向で考えております。せめて30年は生きて欲しい。(無理って言わないで泣く)

実はベルギーの獣医学博士2名が書いたこんな論文があります。

ベルギーの研究者ジェラール・リペール博士とブルーノ・サピー博士は、5年間にわたり500匹以上の犬を調査し、犬の寿命に影響を与える最も大きな要因の一つが栄養であることを証明した。

犬の寿命に最も大きな影響を与えたのは、新鮮な食事(ローフード)の摂取であり、これにより犬の寿命が32ヵ月、つまり約3年延びることが分かった。実際、統計的な研究によれば、市販のドッグフードを摂取している犬の平均寿命は10.4年であり、一方で手作りの食事を摂っている犬は平均で13.1年という結果となった。

この論文をどうしても読みたくて、今をときめくChatGPTさまに翻訳していただきました。長いので、犬の寿命に直接関係した内容のみ抜粋してあります。(細かいミスはお許しを)

これを読むと、愛犬の寿命を伸ばすのって案外夢ではないのかもと思えてきますね!

と、その前に。この論文を書かれたお2人に敬意を表し、彼らの経歴を簡単にご紹介いたします。

論文を書いた人

ジェラール・リッパート博士 Dr. Gérard Lippert

出生: 1954年5月3日 コンゴ、スタンリーヴィル生まれ
リエージュ大学で動物学、獣医学、海洋学の学位、獣医学で博士号を取得。ブリュッセルで開業し外科医として実務に従事している。また、多くの書籍を出版しており、動物の健康に関する啓発活動にも取り組んでいる。

ブルーノ・サピ博士 Dr. Bruno Sapy

出生: 1975年7月3日 フランス、サン・シャモン生まれ
リエージュ大学での学業を重ね、獣医学の学士号と博士号を取得。その後、様々な博士研究を行い、特に犬における前立腺疾患や脳の老化と認知機能の不足に関する研究に取り組んでいる。専門分野は、獣医学および動物の生態学。

論文の和訳

犬の食事が寿命を延ばす

まず、犬の食事別に3つのグループに分け、平均寿命を調べた。

  1. 手作り食: 飼い主の食事と同じ食材で作ったフード
  2. ミックス: 自家製と市販のドッグフードの組み合わせ
  3. 工業製品: 市販のドッグフード

この1と3の食事の違いが寿命に大きな影響を与えることが明らかになり、その差は32ヶ月以上(約3年)になる。

したがって食事は犬の寿命を延ばすかどうかに大きく関わっており、手作り食は犬を守る重要な要因であると考えられる。

この研究では、毎日異なる食材を使ったバラエティに富んだ手作り食を摂取している動物ほど寿命が長い傾向にあると観察された。これは食事が犬の幸福と寿命に与える可能性を強く示している。

市販のドッグフードにおける加工方法や原材料の品質などの問題とは対照的に、手作り食の品質とバリエーションが、栄養を豊富にし、吸収を助けると見られる。

人間が負う責任

私たちは人間の都合で犬の最低限の欲求を脅かしてはならない。(住居の変更、留守番時間、散歩の時間の減少など)

特に栄養に関しては、より一層の注意を払う必要がある。たとえ缶詰のドッグフードが飼い主の生活を楽にするとしても。

自然界の摂理は常に正しいことを証明している。動物が必要としている栄養を満たし、彼らの総合的な幸福度を高めるためにも、科学者、管理者、獣医師、飼い主は「食べ物の内容と質が犬の寿命を大きく左右する」という今回の研究結果を真剣に受け止め、話し合っていくことが重要である。

食事以外での影響

  • 内在要因:
    • 種とサイズ: 犬の寿命に基本的な影響を与える。これらの要因は改変不可能で、選択した犬を引き取る時に決まってくる。
  • 外在要因:
    • 去勢/避妊の影響: 明確に寿命を延ばす効果がある。
    • 住居状況: 家庭犬の寿命にはあまり影響を与えない。都市と田舎の違いもわずか。
    • 飼い主の家族構成: 限定的な影響であり、統計的には有意ではない。

ということは、犬の寿命に直接影響を与えるのはこの2つ。去勢/避妊手術をすることと、手作りの食事を与えることなのですね。

まとめ

この研究をした学者たちの犬に対する深い愛情を感じ、胸が熱くなってしまいました。

結局、秘訣はこれですね。

去勢/避妊と、毎日バラエティに富んだ手作り食が犬の寿命を延ばす

毎日異なる食材を使ったバラエティに富んだ手作り食を摂取している動物ほど寿命が長い傾向にある、に関しては人間と同じなんだな、と。

ただ、この論文を読んでふと思ったこと。ローフードが寿命を延ばしているのではなく、ドッグフードが寿命を3年縮めているとも言えるのでは…。

とはいえ、ドッグフードを食べてもハッピーで長生きしている子もたくさんいるので、あくまでも「平均」での数字です。

ローフードとなると、ハードルが高そうだと思いましたが、毎日の料理で使う野菜から少しずつ犬に分けるのであれば、そんなに大変でもなさそうです。

長生きしてくれるなら喜んでチャレンジします。頼むから長生きしてくれー!

犬のローフード(生食)については、英国獣医師のセミナーを受けたことがあります。このセミナーを受講してから、我が家はずっと手作り食にしています。

想像よりずっと簡単ですので、こちらも併せてお読みください。

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