犬の生食が良い影響を与えることは、調べてなんとな〜く理解していました。が、果たしてどの程度まで利点はあるのか、デメリットはないのか、webセミナーでがっつり話を聞いてきましたよ、というお話。
犬の生食は果たして実現可能なのか
ペットの生食、つまりBARFについては本を買ってみたりネットで調べたりして少しは知識がありました。
犬に生食を与える「BARF」の魅力とは?安全性とメリットを解説
でも、調べれば調べるほど、毎食バランスを考えて手作りすることなんて果たして私に出来るのかと…。だって今の時点で家族の食事を準備するのでいっぱいおっぱいなのに、これ以上ややこしいことを増やしたくない。
ドイツには良質なBioのペットフードが比較的安く手に入るのに、無理しなくて良くね?と、基本は市販のペットフード、気が向いた時に骨付き生肉を与えるような食生活(犬)を送っていました。(セミナーを聞いて、そのBioのペットフードにも落とし穴があったことを知るわけですが)
そんな折、奇跡的にインスタ経由でセミナーの開催を知りました。高額だったので迷いましたが、意を決して申し込みましたよ、震えながら。
お陰様でペットの生食を推奨している英国の獣医師さんから、2時間半に渡って濃い内容を聴くことができました。様々なデータを元に噛み砕いてお話ししてくださったので、この私の脳みそでも理解できました。
その中でも印象的だった部分を残しておきます。
ドッグフードから生食に変えた時、起こる変化
・歯や歯茎が健康になり、歯石がつかなくなる。口臭の改善。
・毛つやが良くなる。
・体臭が良くなる。(臭くなくなる)
・便が適度に硬くなる。
・活力が増す。
・適正体重になる。
・免疫系が整う。(病院にかかる頻度が低くなる。アレルギーの劇的な改善等)
・寿命が延びる。
生食は1〜2週間のスパンでバランスを取る
毎食を完璧にする必要はない。なぜなら、この世に存在する動物が、毎食を全く同じ栄養バランス、全く同じ食事内容にすることは不可能であるから。
逆の言い方をすれば、毎食を全く同じ栄養バランス、全く同じ食事内容にするのは極めて不自然なことである。
つまり同じペットフードを毎日食べ続けることは自然に反していると言える。世界の動物の中でそんな不自然な食事をしているのは、人間に飼われているペットだけである。(この話にはとても衝撃を受け、納得しました)
ペットフードの真実
イギリスのノッティンガム大学の研究。
スーパーマーケットおよびオンラインで販売されている177種類 のドッグフードを調査したところ、ウエットフードの95%、ドライフードの61%が、EUで定められた栄養ガイドラインを順守していないことが分かった。
同じ栄養素が偏った食事を与え続けることは危険である。
本来は1〜2週間に多種多様な食べ物を摂ることで、体内で栄養のバランスを調整できるようになる。
犬の生食で気をつけるべき食材のバランス
1回の食事で 肉類8割、野菜等2割が望ましい。
肉類の内訳は、肉 : 骨 : 内臓 = 8:1:1
野菜の内訳は、緑の葉野菜、ナッツ、ハーブ、海藻、オメガ3オイル。これらをミキサーなどでスムージー状にする。ナッツはマカダミアナッツ以外は全てOK。
これらの食材はもちろん全て生であることが前提。なぜなら犬は狼の時代からずっと生の物を食べて生きてきたから。(火を通して食べるのは人間だけ)
特に骨は気をつけること。加熱した骨は粉々になり、内臓を傷つける恐れがあるので、必ず生を与えること。
以上、ざっくりまとめました。
そうそう、オーストラリアの保護施設で、ペットフードを市販のものから生食に切り替えたら、保護されている犬猫の平均寿命が2年以上伸びたというデータもあるそうです。
他にも、ペットの持病や怪我などが食事を切り替えた後に改善された症例も多々ありました。
完全に生食へ切り替えることを決意
調べてみると、ベルリンやその周辺に、犬猫の生食専門店が何店舗もあるんですよね。なんとうちから徒歩圏内にも、生の肉や骨、内臓、野菜も入れた冷凍パックなどを売ってるお店があったんです。なんでもっと早く調べなかったんだ私!
今はコロナでアレなので、宅配サービスを行っているお店に注文することにしました。そこは定期便も行っているみたいです。こんなに便利なシステムまであったとは…様々な意味で、無知は罪ですね。
というわけで、生食に切り替えたあと、リアがどのように変化するのか楽しみです。お腹を痛めて産んだ子なので、責任を持って育てていきたいと思います。
※あくまでも受講内容をまとめただけであって、私自身はこの分野のエキスパートではありません。詳細はご自身でお調べになるか、その筋のプロにお尋ねください。
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