犬のしつけは恐怖でコントロールするのではなく、犬の本能(楽しいこと)を利用してコントロールするとうまくいくのだそうです。
とか言われてもね、本当にそんなことできるのかしら。そもそも犬が喜ぶことなんて食べることぐらいしか…。
とにかく、今日も今日とてベルリン郊外のドッグスクールZwanglos に通い、犬の魔術師ステファンに助言を仰ぐのでした。
ステファンが前回教えてくれた、犬が飼い主にされて嬉しいこと3つ。
前回はリアがコマンドを無視する原因を探り、リアにとってこの3大快楽が無条件に満たされていたからだということがわかりました。
犬が飼い主から得られる3大快楽
- 餌をもらうこと
- おもちゃで遊ぶこと
- スキンシップやアイコンタクトを与えられること。
トレーナーのステファンは圧をかけて犬を従わせるということを絶対にしません。犬の好奇心や欲求をうまく活かしてトレーニングする方法を教えてくれます。
今回は、この3大快楽をコントロールし、飼い主のコマンドに注意を向けるようにする方法を学びました。
ステファンのアドバイス通りにトレーニングすると、あっという間に色々できるようになります。すごいんですステファン!(私たちがすっかり飼い慣らされている)
↓今までの経緯↓
効果的なトレーニング
犬が腹ペコな状態の時にトレーニングすべし
リアは朝晩、家の中で1日2回ごはんを食べています。そのごはんを細かくして持ち歩き、家や外でトレーニングしながらご褒美として少しずつ与えるのですって。色々とできるようになったら、また家で今までのようにごはんを食べさせれば良いそうです。
犬はお腹が空いているから、飼い主のコマンドに注意を向け、一生懸命こなそうとする。「餌をもらうこと」は犬にとって「嬉しいこと」です。これを繰り返していくことで「コマンドを聞くこと」=「コマンドに従うこと」=「楽しいこと」としてインプットされ、そのうちご褒美なしでもコマンドをこなすようになるそうです。
※当時は市販のウェットフードを与えていました。(現在は生食です)
難易度とご褒美のレベル
例えば、
- Sitz (おすわり) が出来た時はドライフードを1つ
- Platz (ふせ) が出来た時はドライフードを2〜3個
- Komm (来い)が出来た時は大好きなウエットフードをチューブから与える
このように、難しいことほど美味しいご褒美をたくさん与えることで、ますます「コマンド=嬉しいこと」が定着してトレーニングを喜ぶようになるのだとか。
もうね、話を聞きながら早くやってみたくてたまりません。
ステファンの話はまだ続きます。
おもちゃをご褒美にする
自由にしていいおもちゃは1つ
リアが部屋で自由にできるのは1つ。あとは仕舞うように言われました。これも、トレーニングの成果が出てきたら、そこまで徹底しなくても大丈夫だそうです。
一番気に入っているおもちゃをご褒美に
一番気に入っているおもちゃ、それはたいていヨダレでデロデロになっているおもちゃ…。我が家の場合はボールがそれにあたります。その、一番喜ぶおもちゃこそ犬が自分で出せない場所にしまい、家の中でトレーニングが成功した時のご褒美にするのだそうです。本当に効果あるのかな?やってみなくてはわかりませんね。
スキンシップをご褒美にする
犬が寄ってきても最初は無視
こちらが触りたいと思った時と褒める時にスキンシップをする。
そんな無情なことをステファンが言うのです。
そうなんです。リアは誰にでも尻尾を振って寄っていくタイプではありません。気分屋と言いますか。自分が撫でてほしい時には擦り寄ってくるけど、そうでない時は迷惑そうにしますし、時には唸ったりします。そんな性格を捨てファンには見抜かれていました。
擦り寄ってきた時こそトレーニングすべし
絶対に触るな、撫でるなと言っているわけではありません。トレーニングのご褒美として撫でくりまわせば良いのです。
何度も繰り返しますが、三大快感を与えるタイミングをコントロールすることで主導権がこちら側に渡ります。すると犬は喜んで飼い主の言葉を待つようになります。やり方さえ間違えなければ、犬にとって決してストレスではないとステファンは言っていました。
撫でて欲しそうな時ほどトレーニングのチャンス。擦り寄ってきたらすかさずボス面をしてコマンドを出しましょう。だって撫でたいから!
そんな風に言われたら、やるしかありませんよね。めんこいめんこいリアたんのために、母ちゃんも父ちゃんも一肌脱ごうじゃありませんか!よし、とりあえず試してみようかな。疑問に思ったらまたその時に考えれば良いものね。
で、具体的に何をやれば良いのかしら。ステファ〜〜〜ン!!(ドラえも〜〜〜ん!!)
はい、次回は犬に伝わる指示の出し方でございます。