4歳からドイツで暮らしドイツの教育を受けてきた息子、15歳になり日本に2022年9月から3ヶ月間の短期留学、つまり【逆留学】しました。
ってことをTwitterに載せたらバズり、5万いいね❤︎をいただいたのが2022年11月末のこと。
ついでに、まとめサイトの Togetter にも掲載されました。
4歳からドイツで暮らし15歳になった息子が日本に3ヶ月短期留学した→まっさらな感想がなかなか興味深い
で、Twitterにだけ追加した息子の感想(差別についてなど)もあるので、ブログにまとめ直すことにしました。私たちは情報が少なすぎて苦労しましたから、似たような状況の方達の参考になれば嬉しいです。
今回は、どんな流れで留学に至ったかを説明します。(Q&Aは次回)
日本へ逆留学するまでの流れ
期限ギリギリに留学したいと言い出した息子
9年生も終わりに近づいた頃、5月の終わりくらいだったでしょうか。(ドイツの学校は夏休み明けに学年が変わります)
同じクラスの親友がコスタリカへ短期留学するのを知り、息子が「ぼくも行く!」と突然言い出したのです。
夏休み明けから留学することを考えると、休みが始まる前に校長の許可を得ないと間に合わない。残り1ヶ月ほどしかありません。我が家のモットーは「可愛い子には旅をさせよ」ですから、なんとか行かせてやりたい。慌てて情報収集に走り回りました。
留学先が日本に決まるまではあっという間でした。義理の妹ファミリーが「うちにおいでよ!」と言ってくれたのです。(結果、これが彼にとって一番幸せな選択でした。)
クラスからは息子と親友以外にもう1人、男の子がニュージーランドへ留学し、3人とも3ヶ月ほどで帰国したそうです。
ギムナジウムの留学制度
ドイツの学校では10年生くらいになると希望により数ヶ月〜1年間国外へ留学できます。州によって細かい規定が異なっており、ベルリンの場合はこんな感じ。https://schulgesetz-berlin.de/berlin/verordnung-ueber-die-gymnasiale-oberstufe/teil-ii-aufnahme/sect-8-auslandsaufenthalt.php
費用は全て実費。ホームステイ先は業者に頼んで探してもらうか(有料)、自分で探すか、どちらでもOK.
もし留学先を気に入れば、留学を延長して1年、もしくは卒業まで延長することもできるのだとか。その際は卒業資格などどうなるのでしょうね?
いずれにせよ、本人に選択権があるのは素晴らしいことだと思います。
留学先もホームステイ先も全部自分で手配
我が家の場合、
- ドイツの学校側に留学の条件等を確認(留学中の必須教科、持ち帰る成績の内容など)
- ホームステイ先を探す
- ステイ先から通える範囲内の私立校を探す
- 私立4校にコンタクトを取り、留学の申請をする(夫の仕事)
- めでたく1校からOKをもらい、ドイツの学校に留学申請の手紙を渡す(専用の申込書があるわけでなく、普通に手紙形式)
- ドイツの学校から正式に許可が降りる
という順番に、情報収集し始めてからきっちり1ヶ月ほどかかりました。
私立4校に短期留学を申請したところ、3ヶ月という短期は前例がないからということで断られたり、条件が合わなかったりとかで、本当に受け入れ先があるのか心配になったこともありました。
希望した学校が必ず受け入れてくれるとは限らないので、留学を考えていらっしゃる方は早めに行動開始された方が良いです!
が、どの学校も親切に対応してくださり、日本の学校ってちゃんとしているのね!と夫と感激していました。ベルリンで小学校に入学の申請をする時、散々な対応をされましたから…
息子はやっと編入した小学校でも苦労しました。
逆留学当時(2022夏あたり)の息子のスペック
- 両親共に日本人
- 2011年4歳でドイツに移住、現地校でドイツの教育を受けて育つ
- 週一で日本語補習校に通うも、日本語の読み書きは小学校低学年レベル
- 家ではほぼ日本語(語彙は多くない)
- 日本語のマンガとアニメはよく見る
- 一番得意な言語はドイツ語(成績は普通)
- もともとよく喋り、社交的
- 留学当時は15歳。ドイツでは10年生(高1)、日本の学校だと中3
- 日本での留学先は中高一貫教育の私立、中3のクラス(学校名はあえて伏せています)
日本への逆留学前に準備したこと
この年2022年は、逆留学が決まる前から夏休みに1ヶ月間、日本へ一時帰国する予定になっていました。
7月上旬から8月上旬までの滞在を予定し、飛行機も予約していたのですよ。でもホラ、突然留学するって言うから…。急きょ息子の帰りの便だけ11月末の便に変更。つまり7月から11月末まで、息子は5ヶ月間日本に滞在することになりました。
留学が決まってから日本行きまで本当に時間がなくて。その中でやれるだけのことをやって備えました。
【事前にやっておいて良かったこと】
- 夏休みの一時帰国中、日本の学校にアポを取り、担当の先生方と顔合わせ
- その顔合わせの日に学校の売店で制服を購入
- 事前に教科書リストをもらい、教科書を準備
- 国語の教科書にふりがなを振り、音読
- 日本語の自己紹介を特訓
制服については、学校側は「たった3ヶ月だし、私服でもOK」と寛大な対応をしてくださいました。が、息子がどうしても制服を着たいと…そりゃそうよね。ありがたいことにそんなに高額でもなかったので、体操着も含めいくつか揃えることにしました。
教科書に目を通しておくことと自己紹介の特訓は、「本当にやっておいて良かった」そうです。サポートする側も大変でしたが、学校生活をスムーズにスタートできたみたいなので、お尻を叩いた甲斐がありました。
次回、いよいよQ&Aです。