「あなたを大切にしない人とは距離を置く」
これは、私が昨年、人間関係を整理して得た最大の教訓です。
愚痴を聞かず、余計なひと言に振り回されない環境を作ったことで、驚くほど毎日が充実し、ハッピーな日々を過ごせるようになったのです。
自分の幸せを自分で決め、その幸せを自分で味わうことがこんなに清々しい気分になるとは。
今回は、娘の経験を通じて、私の恥ずかしいエピソードと共に、ささやかな「悟り」をお伝えします。
娘のひと言で思い出した、過去の自分
ある日、娘がずっと欲しかった服を手に入れ、学校に着て行きました。彼女の顔は、期待と喜びでピカピカしていました。
しかし、その日の夕方、家に帰ってきた彼女は浮かない表情。
何があったのかと尋ねると、男子にその服を揶揄われたというのです。
「この服を着るのを本当に楽しみにしていたのに…。なんだか価値がなくなった気がして悲しい」
と、ポツリと言いました。
その言葉を聞いて、私も過去に同じような経験を何度もしてきたことを思い出しました。
気に入っているものや大切にしていることを、友人の余計なひと言やネット上の書き込みで台無しにされたこと――ありませんか?
それが意図的か無意識かどうかは関係ありません。
そうした言葉に振り回されると、自分の大切な気持ちや喜びが一瞬で色褪せてしまうのです。
「余計なひと言」を言う人の心理
故意であろうと無意識であろうと、相手がこちらを良い気分にさせないような発言をする場合。
その人はあなたを大切にしていない可能性が高いのです。
友人とはいえ違う人間ですから、価値観が違うことなんて当然ありますよね。
でも、相手がそれを良しとし喜んでいる姿を見ると、良かったねーと純粋に思うし、こちらも嬉しくなります。
一方で、それをそのまま見過ごせず、自分の価値観や感想を相手にひと言吐き出さないと気が済まない人もいます。
つまり、相手がどんな気分であろうと、自分の言いたいことを優先しているのですから、相手の価値観や幸せを尊重していない証拠なんですよね。
で、それが習慣化して染み付いてしまっている。
何が習慣化しているかというと、相手の幸福感を踏みにじってでも「ひとこと言いたい」の欲求が抑えられないことが習慣化しているのです。
なんなら、「俺、上手いこと言った!」「良いことに気づかせてあげた!」くらいに思っていることでしょう。
なぜわかるかって?
それはもちろん、私も昔、そういう人間だったからです!だからめちゃくちゃわかるんですよ、そういう人の心理が。
相手の喜びや幸せを踏みにじっていることに気づかず、余計なひと言を返していたあの頃。マジで本当に恥ずかしい。
今は今で大丈夫だろうか…。
あなたを大切にしない人への対処法
こうした相手への対処法は、大きく分けて3つあります。
- はっきり伝える
相手に「その言葉は不快です」と伝えるのも一つの方法。勇気が必要ですが、相手に自分の気持ちを理解してもらうためには効果的。 - 気にしない努力をする
相手の言葉を自分にとって重要でないものとして捉え、気にしないように努める方法です。しかし、これは言うほど簡単ではありません。 - 距離を置く
もし前述の2つが難しい場合、距離を置くのが最善。自分の心の平穏を守るため。
ちなみに私は、相手から「その発言は不要じゃない?」とはっきり伝えられたことで気づくことができました。←すごいエピソード。
もちろんショックを受けましたが、あの日あの時あの場所ではっきり指摘してくれなかったら、今でもドヤ顔で人間関係をぶち壊していたのかもと思うと…本当に言ってくれた人に感謝しています。
それ以降、相手を大切に思うからこそ、相手の大事な価値観に土足で踏み込まないように気をつけるようになりました。
しかし、ここ数年間、今度は自分が周りからの愚痴や無神経なひと言に悩まされておりました。
実は、1も2も試しました。しかし上手くいかず、悩みに悩んだ挙句、3を選んだのです。
人間関係の整理で得た「価値を自分で決める」幸せ
3を選ぶのにはめちゃくちゃ勇気が要りました。相手を嫌いになったわけではないからこそ、罪悪感もありました。
とにかく、愚痴や余計なひと言から離れて、ちょっと静かに暮らしたい、そんな気持ちで一人でいる時間を増やしました。
そうしたら、「ああ、なんて幸せなんだろう!」と心から思う瞬間が増えて。
あれ、この感覚久しぶりな気がする。なぜ?と自問自答して気がつきました。
ああ、私ずっと愚痴を耳に入れていない。自分の幸せに「でも…」と横槍を入れる人もいない。
自分が幸せだと思うことを、誰からも邪魔されずに全身で「幸せだ!」と実感できるって、こんなに気持ちが良いのか!!
中学生日記みたいでお恥ずかしいのですが、自分の感じる喜びや価値を純粋に味わうことができるようになっていることに気がついたのです。
ところどころ「ん?」と引っかかりながら誰かと一緒にいるよりも、よっぽどハッピーかもしれん!
早速、娘にも伝えました。
「あなたがその服を着て幸せだったら、その気持ちを大事にすれば良い。あなたを大切にしてくれる人の言葉を大事にしなさい。」と。
でも、一度放たれた言葉というのは消滅しませんから。
だからこそ、自分の中に受け入れる言葉を選ぶ必要があり、付き合う人を選んだ方が良いのですね。
注意:これは日常の些細なことに関しての話
もちろん、この話は、あくまで日常の些細なことについてのものです。
「周りを遮断して、独りよがりな世界に引きこもる」という意味ではありません。
人間関係を整理するというのは、自分の周囲に「適切な境界線」を引くということ。
あなたを大切にしない人は、日常の些細なことにも無遠慮にちょっかいを出してくるというのも事実です。
気がつかないうちに、自分の幸せや大切なものまで曇らされてしまうのです。
例えば、心から喜んでいることに水を差すような発言をしてきたり、こちらの楽しみを軽視するような態度をとったり。
そんなこと、私は気にしないから大丈夫!そう思っていましたけど、違っていました。
こちらの記事のこの文章を読んで、本当にその通りだと。
人との距離感が上手な人は、相手の個性や価値観を尊重し、相手を変えようとしません。 相手の意見や生活習慣が自分と異なっていても、それを否定したり批判したりせずに尊重します。 (ほんよまさんより)
自分が一緒にいて居心地が良いのは、こういう人だし、自分もそうありたいと改めて実感しました。
まとめ:あなたを大切にするとそれに見合った出逢いがやってくる
相手からの愚痴や無遠慮な言葉が浴びせられるのを我慢するということは、自分を粗末に扱っていることになります。
だからこそ、一度立ち止まって「その人との距離感」を見直してみる。
人間関係を断ち切るのではなく、適切なバランスを取るだけのこと。
それは、自分を大切に扱うということででもあります。
自分大切にしてくれる人との新しい出会いはいくらでもやってきます。
最近どこかで目にした、心に響いた一文。
「無条件に自分を愛している人には、無条件にあなたを愛する人があなたの人生に入りこんでくる」
本当にその通りすぎて、何度もこの言葉を噛み締めています。
14歳の娘に「1人でいることも悪くないよ」と伝えたら、微妙な顔をしていましたけど。笑
【子供向け、人間関係の黄金律を学ぶ】
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