ドイツの教育事情

留学と息子と和歌山とオレ

2024年10月3日

息子の留学をきっかけに、和歌山に縁ができた私たちファミリー。今回はどうしても書きたかったことを書きます。

やっぱりね、人生で大事なことは人との出逢いなんですよ。特に私の場合。

人生の岐路に立たされるたびに、

自己評価が低くなって自己嫌悪に陥るたびに、

自分の選んだ道が誤っていたのではないかと不安になるたびに、

散々落ち込んで、落ち込んだ後は仕方ないと割り切って無理やり前を向いて歩き始めるのですが、

そうするといつも、奇跡のように素晴らしい人と出逢って希望を得て、人の温かさや優しさに救われるのです。

(めっちゃいいことを書いているように見せて、めっちゃ当たり前のことを書いています。)

私は決して自分だけで自分を建て直せるほど強くありません。いつもいつも人に救われています。

この夏、私は和歌山で救われました。まるで新しい人生をプレゼントしてもらった気分です。大袈裟ではありません。

和歌山で何があったか聞いてください。

すべては和歌山から始まった

2年前、息子が突然「短期留学したい」と言い出し、超特急で手配した日本への短期留学。(私たちはドイツ在住です。)

実はこの留学先が和歌山でした。詳しくはこちらにシリーズでまとめてあります。

2022年、留学している最中から学校の計らいや担任の先生の温かさ、同級生の優しさなどを息子から聞くたびに感動していました。

留学中に息子がお世話になった義妹一家にも足を向けて寝られません。

留学最終日には、別れを惜しんで担任の先生も号泣、クラスメイトの男子たちも抱き合って号泣、迎えに行った夫ももらい泣き。それをドイツで聞いて私も泣きそうになったものです。(泣かなかったけど)

とにかく、和歌山への留学を機に、息子は日本の良さをたくさん吸収し、大きく成長しました。

そして、それは二年後の今、私にも大きな影響を与えています。

和歌山でのビッグイベント

今回2年ぶりの一時帰国で、私たちは最初に和歌山へ飛びました。もちろん、息子が元クラスメイトに会うため。

そしてもう一つ。

その元クラスメイトのママ2人と初めてご飯を食べに行くという、私にとってビッグイベントが!

2人は実は昨年度ドイツまで遊びに来てくれた元クラスメイトS君とY君のママたちなのです。彼らがドイツに遊びに来るまでの経緯はこちらに書いています。

そのS君Y君がドイツに来るにあたり、ママたちとLINEでグループを作り、写真を送りあったりして交流を続けておりました。

S君Y君も神がかり的に良い子達でした。そしてやはりそのバックには神がかり的に素晴らしい(そしてオモロイ)ママがついているわけで。

定期的にやり取りをしていたし、なんならちょろっと電話で話したこともあります。

でもね、実際会うのって緊張するじゃないですか!すーーーっごく楽しみでもありましたが、日本を長く離れて暮らしている自分が何か失礼なことをやらかさないかと心配だったり。でもやっぱりすごーーーーーく楽しみ!という心境でした。どっちやねん。

初・日本のママ友

昔からの友人で、共にママになることはあっても。

日本の学校に通っていないので、子供を通じて知り合うママ友は当然ながら日本にはいません。

それが、この年齢になって新しく日本にママ友ができるなんて!

で、わくわくドキドキハラハラしながら居酒屋で待ち合わせて。スタートから料理を注文する隙がないくらいマシンガントーク(3人とも)。

いやー楽しい!非常に楽しかった!

お2人とも私が緊張する隙がないくらい人当たりが良くて、一瞬で心の扉を全開にしてしまいました。

いろんな話をしたのですが、私が感動したのは、困難なことに向き合った時のお2人の対処の仕方です。お子さんに対して、自分自身に対して、そうやって解釈して切り替えているのかと。

S君もY君も、私からしたら非の打ちどころのない息子さんたちです。ドイツで毎日感動していました。どうしてこんな好青年に育ったのか、ママたちと話していてそれがよーく分かりました。

様々なことを乗り越えて、こんなに素敵な笑顔とメンタルを持っていらっしゃるのですね。きっと多くの人がそうなのでしょうけど、決して簡単なことではありませんものね。

私、めちゃくちゃ良い人たちと仲良くなってしまったのでは!と心の底から感動しておりました。

オレの話

さて、そんな感動を胸に抱きつつ、ふと自分のことを振り返ってしまいました。

実は昨年から個人的に大きな課題を抱えており、それがやっと落ち着いたのが今年の夏休み前でした。

一時帰国前に落ち着いて良かった、これで安心して日本行きの準備ができると思った矢先、またいくつものトラブルが発生。

全く信仰心のないこの私が、生まれて初めてお祓いに行こうかと血迷ったほど。(行かないけど)

さらっと書きましたが、日本行きを取りやめようか迷うほど大変でした。

でもね、彼女たち(ママ友)の素晴らしさに感動しながら、ふと思ったのです。

私、50歳だよ?50歳でこんな素敵な出逢いってある?(世界中の全50歳に失礼)

これはもう奇跡じゃないか!

もし息子が留学しなかったら。

もし日本に住んでいたら。

このご縁はなかったはず。

突然息子が留学したいと言い出したから。

義妹が「うちにおいでよー♪」と快く息子を迎え入れてくれたから。

結局、人に助けられてばかりじゃないか!

思考がそこまでたどり着いた時、パアッと視界がひらけ、脳内には "ショーシャンクの空に" のラストシーンが!

私、とびきり幸せ者じゃないか!!!

和歌山で復活したオレ

そうだった。私、人に恵まれた人生を送っていたんだった。

そんで、書いて大抵のことは叶えてきたんだった。

願いが叶ってドイツへ来て、苦労もしたけど結果オーライでハッピーに暮らしてきたじゃないか!!

それなのに、ちょっと問題がなだれ込んできただけで不幸ヅラしちゃって。お恥ずかしい限り。(いやマジで大変だったんだけども)

うん、オレもう大丈夫。




なんということでしょう。ママ友のおかげで、オレ完全復活。

和歌山に来て1日も経たないうちに、ここ数年で一番元気になってしまった。

この晴れ晴れとした気持ち。溢れる感謝の気持ち。しばらく忘れていた気がします。

もう、和歌山ったら!ママ友ありがとう!!

渡る世間は神ばかり

さて、2年ぶりにクラスメイトと再会した息子はというと。

男子10人くらいで元担任の先生(神)とお茶をしたり、男子だけでラウンドワンへ遊びに行ったそうです。文字通り1日遊び倒しました。

夜、そろそろ解散となった時、彼らからサプライズがありました。

なんと、その日に撮った写真や、留学中の写真などをフォトブックにしてくれたのです。一枚一枚メッセージ入りなんですよ!いつの間に!

別れ際、またまた皆で号泣だったそうです。

ねえ、みなさん。

こんなことってあるのでしょうか。

たった三ヶ月間の短期留学だったのに。

これだけ別れを惜しんで泣いてくれる男友達っているのでしょうか。しかも手作りのフォトブックまでプレゼントしてくれて。

昨年ドイツまで遊びにきてくれたS君とY君も、何度でも言いますがそれはそれは神がかった良い子たちでした。そして程よくアフォだった。→過去記事

今回、他の子とも顔を合わせる機会がありましたが、これまた神でしてね。(いつでもベルリンに来てね!)

そういえばS君のおばあちゃま&おじいちゃまとお会いする機会もあったのですが、やはり神。

ママ友も神だし、ついでに言うとうちの義妹一家も神なんですよ。

和歌山って神の産地なの?

息子の話を聞いて、ますます確信しました。産地で聖地ですね。

聖地・和歌山を通じて日本の良さを知る

ひょんなことから息子が留学して、息子の人生が変わっただけでなく、私まで自分を取り戻してしまいました。

息子が留学した時は、まさかこんなふうに私たち家族にまで大きな影響を与えてもらうなんて思っていませんでした。

わたくしユーコムは、声を大にして言いたい。

もし、今立っている場所が不安定で、未来に不安を持っていたとしても。

自分が歩いてきた道に自信をなくしかけていたとしても。

環境が変わることを恐れず、やってきた縁にひたすら感謝して。

前がよく見えなくても、勇気を出して一歩を踏み出してみる。

そうすると、いずれ良き出逢いが過去も未来も照らしてくれます。あの道を通ってきたからこそ、今があるのだと辻褄が合う時がやってくるのです。

辛い時はつい目の前の問題に気を取られてしまいがちです。

そんな時に、この記事を読み返して自分を取り戻そう、そう思って書きました。あのショーシャンクのシーンを思い出すために。

それでもどうしようもない時は、聖地へ飛ぼうと思います。笑

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