問題解決能力

広告 思い通りになった話

書いて問題解決能力を育てる【娘に起きた奇跡②】

子どもに問題解決能力が身についた時、それは自立する時。そんなふうに常々思っています。

ではどうしたら問題解決する能力が身に付くのでしょう。

ググると、「親はすぐに結論を口に出すのではなく、自分で考えさせましょう」と出てきます。

確かにその通りだと思います。でもうちの場合はもう少しシンプルだったりします。

今回、娘が起こした面白い奇跡を通じて、子どもの問題解決能力について改めて考えさせられました。

我が子をニートに育てないヒントがここにある、かもしれないお話。

娘に新しい友人ができた

さてさて、数ヶ月前から娘(13歳)に新しい友人ができました。

1年ほど前に娘のクラスに転入してきた、リリーという飛び級している1つ年下の賢い子です。

少し変わっている子で、初めの頃はお互いに様子を伺っていました。ところが娘がK-POPを布教したところ彼女がどハマり。急速に距離が縮まったという馴れ初めです。

前の学校で友人ができなかったリリーに友人ができたこと、K -POPという新しい趣味を持ったことをリリーのママはとても喜んでいました。

それにしても、頭が良い子ってのは好奇心も旺盛なんですね。彼女は日本語にも興味を持ち、アプリを使ってあっちゅーまに日本語を覚えていきます。

うちに遊びに来るたびに日本語を披露してくれ、こちらの質問にもハキハキ答えてくれる彼女のことを私もすっかり気に入ってしまいました。

年下の先生

さて、時が過ぎ、年末になりました。ドイツの学校は期末テストの時期です。

ろくに勉強していなかった娘は、リリーに教えてもらって何とかテスト期間を乗り切りました。

何でもリリーの説明はとてもわかりやすいらしく、どんな教科も30分リリーの話を聞けば理解できてしまうのだとか。

彼女が賢いのは知っているけど、30分てホンマかいなと思っておりました。

でも実際にテストの結果をみると、リリーから教わった教科だけ点数が良かったのです!

そんな娘を見て彼女は「週一で家庭教師しようか?」と提案してくれました。え、いいの!?

これは嬉しい提案です!私たちだけでなく、リリーのママも喜んでくれていまして。なんせ前の学校で1人も友達を作らなかったリリーですから。いずれにせよ、うちとしてはめっちゃありがたい!

で、つい先日もうちに泊まりにきてくれて、勉強を教えてくれました。まあほとんどK -POPネタで盛り上がっていたみたいですけどね。かわいい2人です。

リリーのIQ

リリーが帰った後。娘が私にこっそり囁きました。

ママ、私リリーのIQ教えてもらっちゃった。
あら、そうなの?どのくらいなの?
jucom
クラスメイトに絶対知られたくないって言ってたから内緒にしてね。あのね⚪︎⚪︎⚪︎だって。
えっ!!!!それMENSAに余裕で入れるじゃん!!もしかして入ってる??
jucom
そこまではわかんないけど。すごいよね。
そりゃテスト前日に余裕で勉強教えられるわけだ。いやーびっくりした!
jucom

とまあ、親子で盛り上がっておりました。

本題はこれから。

友達の条件

その時に私はふと思い出したのです。

あれ?そういえば。昔、友達の条件書いていなかった?こんな友達ができますようにって、ノートに。
jucom

娘はハッとした顔をして、自分の部屋からノートを取ってきました。

我が家は、幼い頃から子供に「なんでも叶うノート」というのを持たせています。叶えたいことがある時、困った時や問題を解決したいときははここに書くんだよ、書いて放っておけば叶うよ、と伝えています。(宗教とかキラキラスピリチュアル系ではありません!)

とにかく、ノートを持ってきた娘と一緒にそのページを覗き込みました。そこにはつたない字でこう書いてありました。

8月31日 2021年
学校のおともだちの条件

  • 一緒に勉強できる
  • 一緒にいて楽しい
  • 頭がいい
  • 嘘をつかない
  • 私を大事にしてくれる
  • いっぱい勉強できる時間がある
  • 一緒にいると成績がどんどん上がる

1つ1つ確認しました。

リリーって嘘をつく?
jucom
リリーは絶対に嘘をつかないよ。
リリーはあなたを大事にしてくれる?
jucom
うん、ちゃんと私の話を真剣に聞いて的確なコメントをしてくれる。リスペクトしてくれているのがわかる。

すごい、全部当たってる!2年半経って叶っちゃった。しかもリリーって引っ越してきたよね?まるで呼び寄せられたみたいだね!

2人して鳥肌を立てて驚き、ハグをして喜びました。

問題解決能力
日本語がおぼつかないのはお許しを(本人の了承を得て掲載)

問題を解決しやすくする書き方

ノートに友達の条件を書いた頃、娘の周りに何かと足を引っ張る子がいました。授業中は邪魔をされ、休み時間中は付きまとわれて。おかげで学校に行くのが憂鬱だ、授業に集中できないと嘆いていました。

我が家は、こういう時こそノートに書くようにしています。自分の望むものが何か、何を解決したいのかを明確にするために。

この時は娘が勉強に集中したいこと、成績を上げたいこと、一緒に成長できる友人が欲しいとのことだったので、一緒に日本語を教えながら書かせたのでした。

(書いた後、自然と授業中に邪魔されることは無くなっていたそうです)

みなさん、この書き出す作業をぜひお子さんと一緒にやってみて欲しいのです。紙とペンがあればできますから。

絶対にやってはならないことは、対象人物をどうにかしようとすること。

相手を変えようとか、相手を排除しようとか、そこに問題解決の糸口があると思うのは大間違い。

相手が変わったって、相手が去っていったって、今度は違う問題児が現れるかもしれない。

大事なのは、自分が本心から望む環境はどういったものなのかを明確にすることなのです。

ターゲットは他人ではありません。自分の人生です。相手が変わってくれることを願うのではなく、自分が心地よい環境を手に入れることを願うこと。その方が問題解決への近道です。

※娘が使っているのはこういうノートです
3er-Set Notizhefte A5

問題解決能力の重要性

生きている限り何かしら問題が起きます。人は弱いので自分のせいだとは思いたくありません。しかし、誰が悪いとか誰のせいだとか。そんな低いレベルで問題を捉えていてはいつまで経っても先に進まないのです。

速やかに頭を切り替え、「どの状態がゴールか」を見極め、解決に向けて前に進むのが大切ですよね。その、見極める練習のためにも書くことが効果的ではないでしょうか。

娘と息子は幼い頃から書き出す作業をした結果、このように成長しつつあります。

  • 目標や願望に期限をつけて明確に言語化できるようになった
  • 優先順位をつけられるようになった
  • 問題の本質を見つけるのが上手になった
  • 問題はいずれ解決するということを知った

世界的な経済誌であるForbesの日本版サイトにもこんな記事が載っています。

自分で作り出したものの方が、ただ読んだだけのものよりも記憶に残りやすいという事象を、神経心理学者は「生成効果」と呼ぶ。目標を書き出す時には、この生成効果が2度起きる。1度目は、目標を立てる(頭の中に思い描く)時、2度目はそれを書いて表現する時だ。

神経科学が示す、目標を書き出すことの重要性

私も何かあるとすぐに書き出します。精神的に自立するためにこの作業はとても役に立ちますから。

世間は失敗を責めるけど解決を手伝ってはくれません。

親が過保護になると子どもに当事者意識と問題解決能力が身につきません。

今回、娘は問題を見事に解決しました。文字で書くことにより、望んでいる環境を明確にしたからでないでしょうか。こうした経験は、必ず子どもの問題解決能力に磨きをかけてくれると信じています。

※【大人向け条件書き用ノート】最近買い足しました。しっかりした作りでとても書きやすいです。

娘の奇跡シリーズはこちらも。

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