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犬と暮らす

最優先のコマンドを決める【ドイツのドッグスクール④】

2019年1月30日

ドイツのドッグスクールに通い始め、徐々にコツを掴んできた私たち。しかし、三歩進んでは二歩下がっているような。

今回は、犬のしつけとして花形にあたる(知らんけど)、効果的なコマンドの出し方、タイミングの取り方などを学びます。

さて、肝心の愛犬リアはどうかと言いますと。少しずつ、コマンドを聞けるようになってきました。

とはいえ彼女はピチピチの1歳。遊びたい盛りなので途中で飽きてふざけてしまうことも。そんな時の対応なども含め、ドッグスクール Zwanglos 校長のステファンが丁寧にレクチャーしてくれました。

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前回の記事はこちら↓

ズバリ、犬を守るためのトレーニング

リアの現状は、飼い主のコマンドよりも自分の興味のあるものを優先させている。これは私たちがリアを守れない状態なのだそうです。なぜなら、犬が迷子になること、交通事故に遭うこと、他人に噛み付くこと、これらはすべて犬が自分の行動やメンタルを最優先した結果に起こることだからだそうです。

飼い主からのコマンドを待てるようになったら合格

トレーニングをして常に飼い主に注目し、コマンドを聞けるようにする。そうすれば、ドアを開けた瞬間外へ飛び出していったり、食べてはいけないものを拾い食いをして病院へ直行、といった危険を防ぐことができます。つまり、犬を守ることが出来るのです。

何よりも、犬はボスに従うことで安心する生活を送ることが出来て、ストレスを感じずに済む、これがトレーニングを続ける理由なんだよと説明を受けました。

これだけは絶対!【部屋(車)を出入りする時】

では、飼い主のコマンドを聞くことが犬にとって当たり前になるようにするための第一歩として。まずドアを開けて外に出る際にやるべきことを教わりました。(おすわりと伏せが出来るようになってから)

部屋(車)を出入りする時のしつけ

① リードをつける。
② ドアの前で「おすわり」の指示を出す。
③ 座ったことを確認してからドアを開ける。
 (※もし犬が指示を出す前に腰を上げたらすぐにドアを閉め、②からやり直す)
④ 人間が先に出てから「OK」や「GO」などの決めた指示を出し、外に連れ出す。
⑤ ドアから出てすぐ「おすわり」させる。3秒以内にご褒美を与える。
⑥ ドアを閉め、「OK」の指示を出し、一緒に歩き始める。

これを、家から出る時、車に乗る時、車から降りる時、とにかく徹底する。1度たりとも例外はありましぇん!犬は私たちの想像以上に賢いので、ぬるいやり方をするとすぐに付け込まれます。人間の子供と一緒ですな。

 しかし、トレーニングを始めてもなかなかうまくいきません。相変わらず自由に動こうとする姿、こっちをチラ見すらしないリアにイライラしてしまいます。すると、すかさずステファンが次のことを助言してくれました。

コマンドを聞かない時【コマンドは2回まで】

ポイント

・犬から顔を背けて無視をする。
・心の中でゆっくり5秒ほど数え、再度犬に向き合って指示を出す。
・指示ごとにジェスチャーを決め、必ずジェスチャーをつけて指示を出す。
・出来た時は3秒以内にご褒美!

つい、イライラして何度も繰り返したたみかけるように指示を出してしまうことがありますが、絶対にやってはならないことだそうです。

なぜなら、指示と行動が結びつかなくなるから。例えば、立っている子に「座れ」と何度も言うと、立っていることが「座れ」と言う状態なのだと勘違いしてしまうそうです。これはいろんな本やサイトに載っているので、調べれば色々と詳しく出てきますね。

あとは散歩しながらちょくちょく名前を呼んで、目が合ったらご褒美、というのをやりました。これも最初は反応したりしなかったりで、いかに飼い主の地位が低いかを痛感させられました…トホホ。

コマンドを出す時【心の持ち方】

ポイント

・うまくできなくても叱らない。
・イライラしない。
・心を落ち着かせ、ボスは私なんだと堂々とした振る舞いで指示を出す。
・しつけを丸ごと楽しむ!

実際やってみると、指示を出すことよりもうまく出来ない時に自分の心を冷静に保つことの方が難しかったです。子育てと一緒ですね…。

そんでステファンに「あ、jucom今イライラしてるでしょ!」なんて笑われて余計にイラっと…ではなく、ちょっと肩の力が抜けたりして。とにかく根気よく、根気よぉーーーく毎日続けました。今はドアの前にちょこんと座って待ってくれるようになりましたよ!

犬をしつける時の心の持ち方は、何よりもステファンを見ているのが一番勉強になりました。

ステファンのコマンドを聞く謎

うちの犬って警戒心が強いので、初めて会う大人、特に男性には全く近寄ろうとしないんですよ。なのにステファンには近づくし、彼の指示をよく聞くんですよね。

リアだけでなく、一緒にレッスンを受けていたヤンチャな子たちも。飼い主のコマンドはしれっと知らんぷりしているのに、ステファンが声をかけると、まるで魔法のように指示通りに動いていくのです。

なんでだろう?とずっと不思議だったんですが、ある時気付いたんです。

いつも笑顔で楽しそう!

もはや犬だけでなく人間の私まで「彼のところに行けば何か良いことがあるんじゃないか」と思えるくらい。

確かに、人間だって、イライラした怒った声で呼ばれたら、ああ、もしかして怒られるのかな、行きたくねーな、って思っちゃいますものね。犬だって同じなんだなーと。

そこに気づいてからは私もリアを呼ぶ時にステファンの真似をして、とにかく笑顔で「お嬢ちゃん、良いものあげるからこっちおいで!一緒に遊ぼう!」と半分変質者のようなノリで呼ぶようにしたら、驚くほどうまくいくようになりました。犬って本当に人間をよく見ているんですね。

以上、飼い主に注意を向けさせる編でした。この日は他にも細かいことを習いましたが、私の心に強く印象に残ったことのみを記してみました。

しつけシリーズ、まだまだ続きます。次回はクララが立った!!!的な感動をした話。お楽しみに。

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