4歳からドイツで育ってきた息子が、日本へ逆留学しました。留学当時、息子は15歳。どっぷりドイツの教育に浸かってきた息子の、日本へ逆留学をした感想が面白くて。
その息子の感想をTwitterに載せたらバズり、5万いいね❤︎をいただいたのが2022年11月末のこと。
ついでに、まとめサイトの Togetter にも掲載されました。
4歳からドイツで暮らし15歳になった息子が日本に3ヶ月短期留学した→まっさらな感想がなかなか興味深い
海外育ちの日本人が日本へ逆留学する方法を手調べまくりましたが、なんせ情報が少なすぎて。とても苦労しましたので、ブログでもこのシリーズを書くことにしました。
似たような状況の方達の参考になれば嬉しいです。
日本へ逆留学するまでの流れ
期限ギリギリに留学したいと言い出した息子
9年生も終わりに近づいた頃、5月の終わりくらいだったでしょうか。(ドイツの学校は夏休み明けに学年が変わります)
同じクラスの親友がコスタリカへ短期留学するのを知り、息子が「ぼくもどこか外国に短期留学する!」と突然言い出したことから始まりました。
夏休み明けから留学することを考えると、休みが始まる前に校長の許可を得ないと間に合わない。残り1ヶ月ほどしかありません。
我が家のモットーは「可愛い子には旅をさせよ」ですから。なんとか行かせてやりたい、しかし時間がない!慌てて情報収集に走り回りました。
日本へ逆留学することが決まるまではあっという間でした。義妹ファミリーが「うちにおいでよ!」と言ってくれたのです。(結果、これが彼にとって一番幸せな選択でした。)
クラスからは息子と親友以外にもう1人、男の子がニュージーランドへ留学し、3人とも息子と同じく3ヶ月ほどで帰国したそうです。
ギムナジウムの留学制度
ドイツの学校では10年生くらいになると希望により数ヶ月〜1年間国外へ留学できます。州によって細かい規定が異なっており、ベルリンはここに正式に書かれています。
費用は全て実費。ホームステイ先は業者に頼んで探してもらうか(有料)、自分で探すか、どちらでもOK.
もし留学先を気に入れば、留学を延長して1年、もしくは卒業まで延長することもできるのだとか。その際は卒業資格などどうなるのでしょうね?
いずれにせよ、本人に選択権があるのは素晴らしいことだと思います。
留学先もホームステイ先も全部自分で手配
という順番に、情報収集し始めてからきっちり1ヶ月ほどかかりました。
私立4校に短期留学を申請したところ、3ヶ月という短期は前例がないからということで断られたり、条件が合わなかったりとかで、本当に受け入れ先があるのか心配になったこともありました。
希望した学校が必ず受け入れてくれるとは限らないので、留学を考えていらっしゃる方は早めに行動開始された方が良いです!
しかし、どの学校も親切に対応してくださり、日本の学校ってちゃんとしているのね!と夫と感激していました。
息子は編入したドイツの小学校でも苦労しましたから。
逆留学当時(2022夏あたり)の息子のスペック
- 両親共に日本人
- 2011年4歳でドイツに移住、現地校でドイツの教育を受けて育つ
- 週一で日本語補習校に通うも、日本語の読み書きは小学校低学年レベル
- 家ではほぼ日本語(語彙は多くない)
- 日本語のマンガとアニメはよく見る
- 一番得意な言語はドイツ語(成績は普通)
- もともとよく喋り、社交的
- 留学当時は15歳。ドイツでは10年生(高1)、日本の学校だと中3
- 日本での留学先は中高一貫教育の私立、中3のクラス(学校名はあえて伏せています)
日本へ逆留学する前に準備したこと
この年2022年は、逆留学が決まる前から夏休みに1ヶ月間、日本へ一時帰国する予定になっていました。
7月上旬から8月上旬までの滞在を予定し、飛行機も予約していたのですよ。でもホラ、突然留学するって言うから…。急きょ息子の帰りの便だけ11月末の便に変更。つまり7月から11月末まで、息子は5ヶ月間日本に滞在することになりました。
留学が決まってから日本行きまで本当に時間がなくて。その中でやれるだけのことをやって備えました。
制服については、学校側は「たった3ヶ月だし、私服でもOK」と寛大な対応。
ところが、息子がどうしても制服を着たいと…そりゃそうよね。ありがたいことにそんなに高額でもなかったので、体操着も含めいくつか揃えることにしました。
教科書に目を通しておくことと自己紹介の特訓は、「本当にやっておいて良かった」そうです。サポートする側も大変でしたが、学校生活をスムーズにスタートできたみたいなので、お尻を叩いた甲斐がありました。
次回、いよいよQ&Aです。