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ドイツの教育事情

ドイツのロックダウン - 学校の反応

2020年3月22日

はいコロナ。あっちもこっちもコロナ。そこのあなたも私もコロナ、みぃーんなコロナ!みたいなニュースばかりの今日この頃ですが、皆さまご機嫌いかがでしょうか。

さてさて、2020年3月17日からベルリンも休校になり。可愛い可愛い子供たちと24時間を共にする生活が始まりましたよ!

夏休みのように激しいストレスに見舞われるのかと思いきや。意外にそうでもなかったという。

そんな個人的な話をつらつらと書き残したいと思います。

まず、ドイツのロックダウン&休校にあたり、子供の学校がどのように対応したかというと。

娘の小学校からは宿題がEメールに添付され、週末に宿題のチェックリストを埋めて先生に写メを送る、というスタイル。(学校によって様々です。あくまでもうちの場合)

息子のギムナジウムはOffice 365を使ってクラスのグループを作りIDを配布。そこから宿題をダウンロードしたり、クラスチャットをして問題解決しています。

ロックダウンが長引いたことで、オンライン授業も始まり、Microsoft のTeamsを使っていました。(zoomはセキュリティが甘いとのこと)

課題をもらうのは良いですが、本来なら授業で習うはずの新しい単元を学べないのは困ります。

なので、友人からグッドタイミングで教えてもらった Sofatutor を利用することに。動画を使って少しずつ勉強を先へと進めていくことにしました。


次に、24時間ずっと家で過ごすことになった子供達のプログラムを作ってみました。

ざっと書くとこんな感じ。もちろん完璧にはできません。この中のいくつかをこなせたらOKとしました。

  • 朝イチで散歩かラジオ体操
  • 公文の宿題
  • 学校の課題
  • その日の時間割に沿ってSofatutor で学ぶ
  • 私による美術の授業(水彩画)
  • 補習校の宿題(週末)
  • 晴れていたら午後は庭でスポーツ
  • 三食のうち一食は子供が料理する
  • 洗濯分担(火金)

料理は無理にやらせると嫌いになってしまいます。

他のことに夢中になっている時や、声をかけても乗り気じゃなさそうな時は私がやっています。

洗濯は、ロックダウン中に覚えてもらうべく、洗濯機と乾燥機の使い方、洗う物の仕分け方法などをプリントして洗濯部屋に貼りました。

実は私、教員養成課程の美術科を卒業しており、美術教師の資格があるのです。自分で作品を作ることも大好きなのですが、子供と一緒にやってみたいことも山ほどあります。普段は一緒に取り組んでも、結局時間が足りずに中途半端に終わっていました。

ところが今はたっぷり時間があります。こんなこともあろうかと、ロックダウンを察して水彩画キットを取り寄せておいた自分って天才なんじゃないかな。このキットが大成功。子供たちはそれぞれ好きな音楽を聴きながら、時間を忘れてひたすらカンヴァスに向かっています。

ちなみに、神経質に細かく色を塗る性格の息子はきっと時間がかかります。大胆にサクサク進めていく娘はあっちゅーまに仕上げてしまうかも。

娘の方を難易度高く、そして数も多めに準備していて、これも大正解でした。やっぱり天才なのかな。

それにしても。この時間に追われない生活というのが本当に精神的に楽でしてね。勉強に関しては学校がある方が安心なのです。でもそれを考慮しても今の生活の方が子供も私も豊かに暮らせている気がします。

普段は時間に追われる生活に慣れすぎていて、ストレスだったことすらきっと気づかなかったのですね。

ロックダウンのおかげでホームスクールの良さを少し知ることができました。

来月13歳になる息子は、思春期に入りかけています。イライラの吐け口を妹へと向けることが多かったのですが、それも減りました。

つまり家族間の関係が平和になったのです。これは大きな収穫でした。

他にも、息子とリア(飼い犬)の関係も変わりました。彼は1日中リアの世話を焼き、毎晩同じベッドで寝るようになりました。いつも私と寝ていたリアは、最初の頃は寂しがって鳴きましてね。(それも可愛い)

ですが、数日もするとそれもなくなり、朝まで息子とぐっすり眠るようになりました。
その結果、息子とリアの関係がグッと深まり、リアは息子の跡をくっついて歩くようになったのです。今まで私の負担が大きかった犬の世話が分散されたことで、かなり楽になりました。

おそらく、ドイツ式・宿題ゼロの1日中暇な夏休みと違い、ロックダウンはいわゆる「本来なら学校で授業を受けている」という状況下。勉強と自由時間のON-OFFがしっかりある生活だからかもしれません。

まさか外出制限がかかったり、休校になったり。こんなことが自分の人生に起きるとは全く想像もしていませんでした。原発事故もそうですけど。おかげさまでもう一度、生活を、人生を見直すきっかけが出来ました。そして今まで気づかなかったことが見えてきました。

あと、2018年末から引っ越す引っ越すと言いつつ未だ引っ越せていないこと。それも、結果として良い方向に転がっています。

今のマンションに住み続けているおかげで、田舎の人の少なさに救われているからです。共用庭にも助けられています。

人生の到達地点さえはっきりさせておけば、あとは環境がうまいことやってくれるんですね。

左脳ばかりで考えていちゃダメですな。

こんなことを言っていられるのも健康があるから。

今のところ子供も私も絶好調に健康体なので、引き続き自己流健康法を続けていこうと思います。

あ、一つだけ不満が。

私の大好きな大好きな、三度の飯より好きな昼寝ができない…

↓↓ そして、この後ロックダウンが長引いたら、やっぱり親子関係も険悪になったのでした。 ↓↓

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