片付けられない娘の変化

ドイツの教育 やってよかったこと

片付けられない娘を変えたのはこれ

娘は一生片付けられないのかと思っていました。

その娘が、この半年間、床にもの一つ落ちていない整然とした部屋をキープし続けているのですよ!奇跡としか!(息子は後少し)

ちなみに娘は13歳。つい半年前まで汚部屋に生息していました。つくづく実感しております、

片付けの定着は長期戦!

だということを。

そもそも私が片づけられない人間ですから、そう簡単にいくわけありませんよねー。今でもインスタの写真を撮る時以外は常に散らかっている我が家ですしねー。

でも、そんな私だからこそ、工夫を凝らしてあの手この手で息子と娘に片付け・掃除を定着させようと奮闘できたんです。

なぜなら、子どもの分まで片付けや掃除をしたくないから!

もうね、その一心ですよ。それを心の支えに取り組んできたことを、失敗談も含めて全公開しようと思います。あくまでも一例に過ぎませんが、世界のどこかにいる掃除嫌いなママ&パパのお役に立てたら嬉しいです。

やってよかったこと - 幼少期から

必ず子供と一緒に片付ける

子供が1歳過ぎてから、私一人では片付けないことにしました。子供が見ていないところで片付けるなんてことはしません。イヤイヤ期の頃は、子どもが落ち着くまで散らかったまま。落ち着いたら一緒に片付けました。夫がいる時はもちろん夫も巻き込みます。

理由は2つ。

  • 自我が強くなる前に習慣づけると後が楽だから
  • 母親を家庭内唯一の掃除婦にしないため

一緒に暮らしているのだから家事は皆でやるもの、それが当たり前だという感覚を持って欲しかったのです。夫にもね。(これが後々大成功)

片付けた後はとにかく褒めまくり。「だんだんうまくなってきたね!」「だんだん早くなってきたね!さすが!」「片付いていると気持ちがいいね〜!」など声をかけました。良い気分にさせることって大事ですよね。母親って女優業だとつくづく思います。

グループ分けをして片付ける

おもちゃを箱から出し、箱に入れられるような月齢になってから始めました。

あれこれ試した結果、大きめのボックスをいくつか準備し、ざっくりグループ分けをしてポンポン放り込んでいくスタイルで落ち着きました。

楽しく片付けるコツはアテレコです。「娘ちゃん、ボクおうち(おもちゃ箱)に帰りたいよぅ」とアテレコを入れる。箱に戻したら「娘ちゃん、ありがとう!」と感情を込めてアテレコ。やってるうちにこっちもノリノリになるのでオススメです。

このグループ分けの作業は、後々役に立ったと娘が言っていました。アテレコも大好きで、今でも「やって!」とせがまれます。女優は大変です。

断捨離の練習

当然ながら、モノはだんだん増えていきます。豪邸なら話は別ですが、我が家は一般家庭ですので、現在の収納家具に収まるまでのモノしか持たない、と教えております。

収納スペースが溢れてきたタイミングで断捨離決行。3つの箱を準備して「①要るもの」「②要らないもの」「③今は使っていないけど捨てたくないもの」に仕分け。最初は②なんてほとんど空っぽのままでした。その代わり、①と③は満タン。最初はそれで良いのです。

①は場所を決めて片付けます。②はお礼を言って処分。③は子供の目に入らない場所にしまいます。

数ヶ月後③の箱をもう一度チェック。そこから①か②に振り分けます。

これらを定期的に繰り返すと、数年かかりますが「③現在なくても困らないものは、大抵は役目を終えたものだといずれ気づいていく」のです。そうすると、手放すことができるようになります。

これは本当にやって良かった!なぜなら、お金の使い方が変わってきたから。その時の所有欲などで購入しても後々ゴミとなることを知るわけです。

もちろん無駄遣いをすることもありますが、この年齢にしては考えて使っている方だと思います。断捨離はモノの価値を改めて考えるきっかけになるのですね。

部屋を掃除しないと友達を呼べないルール

自分で掃除をすることと、友達を家に呼ぶ前に部屋を綺麗にしておくことを約束させ、息子が小学4年生、娘が1年生になるタイミングで1人部屋を与えました。

子どもの同級生たちで、自分で部屋を掃除している子はほとんどいません。親が掃除しているか、雇っている家政婦が掃除しているかのどちらか。だからいつ遊びに行っても整然として綺麗に保たれています。

それを見ていて、娘たちも友達を呼ぶ前日までに片付けるようになりました。その代わり、うちに来る予定がない時はずーっと散らかったままでしたけど。(今は来ない時も綺麗です)

やらない方がよかったこと

片付けていないものを勝手に捨てる

床に置きっぱなしにしているものを片付けなさいと注意をしますよね。数日経ってもそれが床に置きっぱなしだった時に容赦なく捨てていました。捨てられたくなかったら片付けろ、床に落ちているものはゴミだけだと。

つまりこれは恐怖政治でして、お互いにイライラして嫌な気分になり、言い争いに発展しました。片付けとネガティブなイメージを紐づけてしまい、定着しない上に喧嘩にしかならないのでお勧めできません。

部屋が散らかっていることを叱る

これも恐怖政治と一緒。幼少期なら叱られて渋々掃除することもあるかもしれません。でもある程度大きくなるとやる気を奪うだけでした。

どんなことでも、やる気を奪うような言葉がけをしてうまくいくわけがありませんものね。歯痒くてもイライラしても、「早く片付けなよ!」などと声を荒らげることをやめました。

「友達呼んでいい?」と聞かれた時に、「こんな汚い部屋には呼んじゃダメ!」と言っていました。それを「あら、じゃあそれまでに掃除した方が良いね。それができたら誘っていいよ」とつとめて明るく言うように切り替えたんです。

あれよあれよと掃除をする頻度が上がりました。もっと早く気づけば良かった!

決め手になった2つのこと

こんまりさんの本(マンガ)を部屋に置いてみたこと

世界中でベストセラーになった、こんまりさんこと近藤麻理恵さんの著書。

マンガなら読んでくれるかもしれない!と淡い期待を胸に、娘が小学2年生の時に渡してみました。

しかし、全く読まない!

ずいぶん長い間、本棚の中で眠っていました。

ところが、小学5年生くらいから娘にマンガブームが訪れ、家中のマンガを片っ端から読むようになりました。その時、とうとうこんまりさんのマンガにも手をつけたのです。そしてマンガに描かれていた、汚部屋のビフォーアフターに驚愕。読んでいるうちに畳んでみたくなったそうで、この頃から引き出しの中が綺麗になっていきました。

衣類を畳むのが面白くなってきた娘は、のちに部屋全体に手をつけ始めます。ここから一気に部屋が綺麗になっていきました。

小2でマンガを渡してから、結局5年かかったことになります。ほんと、長期戦ですよね…。

もう、こんまりさんに足を向けて寝られません。

娘の部屋
現在の娘の部屋(ベッドカバーは洗濯中)

「片付けなさい」と言わない

これに気づくまでにずいぶん時間がかかってしまいました。片付けろと言わない勇気。これは10代向けかもしれませんが、大人や職場の人間関係にも応用できることだと思います。

もう少し詳しく説明しますと、

  1. 条件書きをする(娘は片付け好き、片付け上手、部屋がいつも綺麗!など)
  2. 娘が常に部屋を綺麗に保ち、気持ちよく生活している姿を想像する
  3. どんなに散らかっている部屋を見ても絶対に口を出さない

これ、これを実践したんですよ。

私はこの方法でいくつも問題を解決しました。息子の反抗期はこれで終了しました。まあ、騙されたと思ってやってみてくださいよ。タダだし。

やってみても、すぐには変化しないかもしれません。でも焦りは禁物です。焦ると自分がストレスを感じるだけです。

目には見えないところで人と人は繋がっているといいます。「言わないともっと酷くなるのでは?」なんて心配しなくてよいのです。子どもを信じて、未来を信じてひたすら良い想像をする。環境というのはこちらの想いが鏡のように反映されるのだそうです。

ちなみに私の場合、ただ言わないでいた時は変化がありませんでした。我が家にとっては1.2.3.の工程が大事だったようです。

条件書きについて

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片付けると良いことがやってくる

私も片付けられない人間です。実家にいた頃は、娘や息子の部屋なんて比じゃないくらい足の踏み場のない部屋で暮らしていました。

結婚してからも乱雑な部屋で生活していた私をみかねて、友人が1冊の本をプレゼントしてくれました。その本を読んで、やっと人並みの生活ができるようになったのです。

今でも片付けも掃除も苦手ですが、これでもずいぶん変わりました。

「断捨離」という言葉が生まれるずっと前に書かれた本です。

私は読んでいる途中から我慢できずに断捨離を開始してしまいました。多くの体験談で、大抵の人は部屋がスッキリしたら良いことが舞い込んできたと書かれていました。実際、私も最初に読んだ時は20袋以上のゴミを捨て、臨時収入が舞い込んできました。

数年前、同じく片付けられない友人にこの本を紹介してみたんです。すると、彼女は片付けた後になんと100万円近くの臨時収入がありました。

(この本は風水にも触れてありますが、私は全く興味がないのでその部分を読み飛ばしています)

娘は部屋が綺麗になってから仲の良い友人が入れ替わり、成績も上がってきました。良いことだらけです。

片付けを通じて学びもたくさんありました。どうか、少しでも皆さんがストレスから解放され、お子さんと良い関係を保ちながら片付けが定着しますように。

-ドイツの教育, やってよかったこと