子育てってやつ

片付けられない娘を変えたのはこれ

2023年6月10日

一生片付けられないのかと思っていた娘。虫が湧くレベルの汚部屋に生息していた娘。←実話

その娘(13歳)が、この半年間、床にもの一つ落ちていない整然とした部屋をキープし続けているのですよ!奇跡としか!(息子は後少し)

つくづく実感しております、

片付けの定着は長期戦!

だということを。

片付けられない娘に、何を言っても響きませんでした。押しても引いても、脅してもダメ。脱いだら脱ぎっぱなし、部屋の換気すら面倒くさがる始末。

もう無理かも…そう諦めかけた頃、突然その日はやってきました。いやもう驚いたのなんのって。

今回は、娘が変わったきっかけと、そこへ至るまでの道のりをお話ししたいと思います。

こんまりさんの本(マンガ)を部屋に置いてみたこと

さて、娘に質問してみました。なぜ突然部屋を片付け、なぜ整理整頓を保てるようになったのか。

それは、ずいぶん前に娘に渡していたこんまりさん(近藤麻理恵さん)のマンガを読んだからなのだそうです。

そしてマンガに描かれていた、汚部屋のビフォーアフターに驚愕!読んでいるうちに服を畳んでみたくなり、徐々に片付ける範囲を広げていったそうです。

私はというと、このマンガを渡したことすら忘れていました。だって渡したのって小2の頃ですよ!

娘が自ら片付け始めたのは7年生(中1)。つまり効果が現れるまで5年かかったことになります。

現在の娘の部屋(ベッドカバーは洗濯中)

お世話になった公文の先生🇩🇪は、こう言っていました。

「部屋の整理整頓をすることは、勉強を効率化・習慣化させる作業とリンクする。コンマリーのメソッドは子供にこそ教えるべき」

さあ子供の汚部屋に悩んでいらっしゃる皆様、この本をそっと子供部屋に置いておくのです。

そして、長期戦を覚悟してじっと待つ。急かしてはダメなんです。その理由を次に書きます。

「片付けなさい」と言ってはならぬ理由

外国のことわざでもあるじゃないですか。「馬を水辺に連れていくことはできても、馬に水を飲ませることはできない」って。

圧力をかけて動くのは小学校低学年まで。口うるさく言えば言うほどやる気を奪っていくだけです。

思い出してください。目指すのは「自主的に片付けること」「掃除・整理整頓が習慣になること」です。

腹を括って待ちましょう。そして、1㎜平方メートルでも片付けたら褒めましょう。

そうは言っても、汚部屋を見るたびにムカついて言いたくなりますよね?

はい、それが罠なのです。イライラとストレスは早期老化と直結!私たちはイライラすればするほど白髪を増やしていくだけなんです。

え、娘の部屋がまだ汚い?知らんがなーと鼻くそほじるくらいの気持ちで、もっと別の楽しいことに時間を使いましょう。

片付けられない娘のことも、いずれは過去の笑い話になります。我が家のように。

子供と夫がいないところで片付けない勇気

これは賛否両論でしょうし、性格にもよるでしょうから、あくまでも我が家の場合ということで。

理由は2つ。

  • 自我が強くなる前に、出したものは片付けるものだと習慣づけるため
  • 母親を家庭内唯一の掃除婦にしないため ←これ大事!!

夫には「子どもの教育のためにそうしよう」と提案し、了承を得ました。(あなたのためにも、とは言いませんでした)

イヤイヤ期の頃は、子どもが落ち着くまで散らかったまま。落ち着いたら一緒に片付けました。夫がいる時は夫と子供にやってもらいました。これが後々大成功!

でも片付けた後はとにかく褒めまくり。「だんだんうまくなってきたね!」「だんだん早くなってきたね!さすが!」「片付いていると気持ちがいいね〜!」など声をかけました。良い気分にさせることって大事ですよね。母親って女優業だとつくづく思います。

無理はしない(自分も子どもも)

2人目が生まれてから、1人目の時と同じように家事も育児も頑張ろうと無理をした結果、自分を追い詰めて鬱の入り口に立ってしまったことがあります。

散らかった部屋、山積みの洗濯物、常に自分の要求を伝えてくる息子、泣き続けている娘。

「自分はこの世からいなくなったほうがこの子たちのためなのではないか」と頭の中でぐるぐる回っていました。

夫が出張で長期間家を空けていた時のことでした。あの時に自分で気づかなかったら危なかったと思います。

多少部屋が散らかっていたって、多少洗濯物が山積みになっていたって、死ぬわけじゃありません。

それからは、上手く回せなくても仕方ない!せめて楽しく過ごそうと決めて、家のことは手を抜くようにしました。 

育児も同じ。焦らず、長い目で見て「数年後にできるようになれば」とのんびり構えることが、結果的に近道のような気がします。

部屋を掃除しないと友達を呼べないルール

自分で掃除をすることと、友達を家に呼ぶ前に部屋を綺麗にしておくことを条件に、息子が小学4年生、娘が1年生になるタイミングで1人部屋を与えました。

そもそも、子どもの同級生たちで、自分で部屋を掃除している子はほとんどいません。親が掃除しているか、雇っている家政婦が掃除しているかのどちらか。だからいつ遊びに行っても整然として綺麗に保たれています。

ところが我が家にはそんなシステムはありませんから、子供が自分で片付けないとずーっと散らかったままです。

それを見ていて、娘たちも友達を呼ぶ前日までに片付けるようになりました。(定着するまでには時間がかかりましたが)

片付けていないものを勝手に捨てる

これは失敗だったな、と思うこともあります。

例えば、床に置きっぱなしにしているものを片付けなさいと注意をしますよね。でも数日経ってもそれがまだ1ミリも動かされた様子がない。

そんな時は容赦なく捨てていました。おもちゃだろうとなんだろうと。捨てられたくなかったら片付けろ、大事なものなら大事にしなさい。

床に置きっぱなしで平気でいるってことは、必要ないのでしょう?ゴミなんだよね?と言って捨てていました。

つまりこれは恐怖政治でして、お互いにイライラして嫌な気分になり、言い争いに発展しました。片付けとネガティブなイメージを紐づけてしまい、定着しない上に喧嘩にしかならないのでお勧めできません。

部屋が散らかっていることを叱る

これも恐怖政治と一緒。

どんなことでも、やる気を奪うような言葉がけをしてうまくいくわけがありませんものね。歯痒くてもイライラしても、「早く片付けなよ!」などと声を荒らげることをやめました。

それまでは、「友達呼んでいい?」と聞かれた時に、「こんな汚い部屋には呼んじゃダメ!と言っていました。

それを「あら、じゃあそれまでに掃除した方が良いね。それができたら誘っていいよ」とつとめて明るく言うように切り替えたんです。

すると楽しい未来にワクワクしながら片付けるので、あれよあれよと掃除をする頻度が上がりました。もっと早く気づけば良かった!

さあ、思い出してください。ご自身が幼少期の頃を。親から、大人から、高圧的に「これをやりなさい!」と強い口調で言われて、快く「はーい」なんて思ったことなんて私はありません。

「やりなさい」と言われて渋々行動させるのではなく、「やりたい!」という気持ちにさせること。これが全ての子育ての基本なのでしょうね。

ぜひ、第三者(こんまりさん)に間に入ってもらい、根気よく待ちましょう。

なーんて偉そうなことを言っていますが、実は私も片付けられない娘でした。実家にいた頃なんて、娘の汚部屋なんて比じゃないくらい足の踏み場のない部屋で暮らしていました。

その話はまた別の機会に書きたいと思います。

あと、「お子さんが自主的に部屋を綺麗にキープする」とノートに書くのも良いと思います。私も書きました。もしかしたらそれも追い風になったのかもしれません。

書いて叶った娘の体験談はこちらから

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