以前、娘に起きた奇跡 - 娘に勉強を教えてくれる友人(リリー)ができたことを記事にしたのですが、
おかげさまで、娘の成績が爆上がり中でございます。
娘は信頼できる、お互いに刺激し合い成長していく友人を欲していました。
願った通り、リリーと良い人間関係を築くことができている様子を、夫も私も微笑ましく見守っています。
リリーのママとも何度かお茶をしました。飾ることのない人柄の彼女と、本気で爆笑しながら楽しい時間を過ごすことができました。裏表のない人ってわかりますよね。私、リリーのママとなら下ネタもイケる気がする。(あかん)
娘に起きた奇跡①では、娘側の視点からリリーとの出逢いの奇跡を書きました。娘が条件書きをしていた通りの子が娘のクラスに転入し、仲良くなったことが奇跡だと。
今回、実はリリーにとっても娘との出逢いは奇跡だったということが判明したので、ここに書いておこうと思います。
リリーとNijiro
ある日、娘が私に質問しました。
娘の口から「UA」の名前が出たのに驚きましたが、リリーがその息子さんの大ファンだと言うことにもびっくりです。
いくらネットが発達してリアルタイムで情報が入る時代とはいえ、なぜリリーが村上虹郎くんを知っていたのでしょうか。
娘との最初の会話
「ねえ、Nijiro って知ってる?このインタビューで彼が何を言っているのか教えてくれない?」
と、リリーが娘に話しかけたのが、2人の最初の会話なんだそうです。リリーが娘のクラスに転入してしばらく経った時のことでした。
リリーはNetflixの「今際の国のアリス」(ドイツでは英語名の "Alice in Borderland" で知られています)が大好きで、そこで村上虹郎くんのファンになったそうです。
そして彼が出演している作品をあれこれ見ているうちに、日本語のインタビュー動画を発見。内容を知りたくて娘に尋ねたのだとか。
反対に村上虹郎くんのことも今際の国のアリスのこともよく知らなかった娘。リリーが日本のことに興味を持っていることに嬉しくなり、そこから色々な話をするようになりました。
KPOPネタがきっかけだと思ってたけど違ってた、Nijiroだった!と娘が最近になって報告してくれました。
リリーも種を蒔いていた
この夏、私たちは日本へ一時帰国することを計画しています。娘から「その時にリリーも一緒に日本へ連れて行っていい?」とお願いされ、私も夫も「リリーなら喜んで!」と二つ返事でOKを出しました。
彼女にはお世話になっているので、もちろんそのお礼も兼ねています。でも何よりも、彼女の思慮深い性格や、咄嗟の判断力、誠実さなどを知っているからこそ、一緒に日本へ行っても安心して楽しめるだろうと判断したのです。
日本行きが決まってからのこと。リリーは日本に行って何したいの?と聞いたら、最初に挙げたのが「渋谷のスクランブル交差点に行ってみたい」でした。
例の「今際の国のアリス」第一話の冒頭にスクランブル交差点が出てきます。いつか、そこへ行ってみたいと思っていた彼女。
これらのエピソードを聞き、「ああ、リリーはリリーで種を蒔いていたのだな」と納得してしまいました。
↓この冒頭に出てきます。
私の娘は、賢くて一緒に成長できる友人が欲しいと思っていました。
リリーはNetflixドラマがきっかけで東京へ行ってみたいと思っていました。
2人とも種を蒔いていたなんて。リリーにとっても娘との出逢いが奇跡だったのかと思うと、胸が熱くなりました。
悪い種も良い種も芽が出たら奇跡
私もここ数年、新しい出逢いがいくつかありました。出逢ったタイミングがこれまた仕組まれたかのような絶妙なタイミング。
そして、自分だけでなく相手も私との出逢いを「すごいタイミングに起きた奇跡」だと言ってくれています。
このように、良い関係を築けたときは「この出逢いは奇跡だ!」と盛り上がりますよね。
でも、自分と合わなかったり嫌な思いをした時、その出逢いを「奇跡」だと言う人はいません。
私は50歳になった時につくづく思いました。
過去に良いことも悪いこともあったけど、それらが何一つ欠けても今の私は無い。悲しい出来事や辛い出来事こそ、そこから学ぶことができました。
ということはですよ?良い出逢いもよくない(ように思える)出逢いもですよ?自分をずーっと掘り下げていくと、結局のところその種を蒔いたのは自分。成長するために必要な出逢いを引き寄せていたのでは。
それは相手にしても同じこと。人間関係で嫌な思いをしたとしても、お互い蒔いた種が芽を出した奇跡に違いないのです。都合が悪い時だけ相手のせいにしたり自分を不運だと嘆くのは違うのではないかと、はたと気がつきました。
人との出逢いは良くても悪くても、どちらも奇跡に変わりはありません。うまくいかない人間関係に潜む奇跡に感謝できるようになりたいです。
とはいえ辛い時はそんな余裕なんてなくなります。もう少し修行が必要なようです。
村上虹郎さんに感謝
転校する前の学校では友人を1人も作らなかったリリー。
暇を持て余してNetflixを見ていたら虹郎さんを知り、日本に興味を持ちました。
その後転校し、たくさんの友人ができました。その1人が日本人であるうちの娘だったのです。そして今年の夏は念願の日本へ!
それがリリーから見た物語です。
彼女は現在、すごい勢いで日本語を勉強しています。日本に留学したいと言っています。
小さなことでも良いから、興味を持てる何かを見つけることって大事ですね。だってそこから新しい出逢いがやってくることもありますから。
テイラー・スウィフトのスピーチに、クラス中でハブられたから部屋にこもって曲を作ることができた、ネットで叩かれて仕事を干されたから(やけ酒して)ワインの知識が増えた、過去の失敗は成功と同じくらい自分にとって重要な経験だったというのがあり、大変感銘を受けました。
テイラースウィフトのニューヨーク大学卒業スピーチ全訳 [日本語字幕] 16:16あたりから
というわけで、リリーと娘の仲人は村上虹郎さんってことです。
娘たちに奇跡をもたらしてくれた村上虹郎さんと、ドラマの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。(届け!)