影絵のようなリア

プロフィール

気がついたらドイツ生活も12年目、今年で49歳になります。(2023年現在)

13歳の娘と16歳の息子、5歳になるラブラドゥードルのリア、今年50歳になる夫と4人家族です。夫は現在東京で働いており、遠距離恋愛中。

このブログでは、「私が日本にいた頃、こういうことを知りたかったな」という内容をどんどん書いていっています。

海外の子育て、教育事情、普段の生活、考え方、日本との違い・・・etc.

先日、ふとした思いつきから自分の年表を作ってみたら、面白いことに気がつきました。

2008年・私に種を蒔いた2冊の本

この年、私の人生を変える2冊本に出逢いました。

1冊は久保田由希さんの「ベルリン大人の部屋」というインテリア関連の本。歴史あるアパートメントを、様々な背景を持つ住人が個性を全面に出してセルフリノベーションをしているのを、由希さんがリスペクトを込めて紹介している1冊です。由希さんの本はおそらく全て読みましたが、この本を一番気に入って、ボロボロになるまで何度も読みました。(その後、ベルリンで念願の初対面を果たしただけでなく、Yahoo!で記事にしてくださいました!)

もう一冊は、ケンジ・ステファン・スズキさんの「なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか・どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか 」です。特に、デンマークという国のシステムや、教育に対する姿勢、歴史教育の目的をどこに置いているのかなどに衝撃を受けました。

当時は、それらの本を読んで刺激を受けつつも、所詮他人事でした。「へぇ〜、ベルリンって賃貸の部屋をこんなに自由にDIYできるんだ。すごいなぁ」とか、「デンマークのような教育環境を子どもに与えられたらなぁ」くらいの感想。じゃあ、そのために移住しよう!なんて1ミリも思いませんでした。

デンマークの本に関しては、ここで詳しく書いています↓

2010年・決めたら環境が動いた

詳細は省きますが、あることがきっかけで「やっぱり海外で子育てをしよう!できればヨーロッパ!」と自分の希望が明確になったのがこの年。

すぐに、自分が子育てをしたい国、安心して住める国の条件を書き、家族がハッピーになれるのならこの条件を満たす国に住める!とノートに書きました。

その半年後、なんとドイツ行きの話が出てきたんです!びっくり。

ちなみにこの時は2人目の子供が産まれ、とてもハードな生活をしていました。もちろん、2008年に読んだ本のことなんてすっかり頭から抜け落ちていました。

しかし、子育てに追われ、語学もできない私にとって、「ドイツへ行くかも」なんて言われたところで現実味なんてなく、まだ他人事と言いますか、不思議な感覚でした。

2011年・ドイツ行き本決まり

そんな他人事だったドイツ行きも、2011年には本決まりになり、いよいよ家族で移住することになりました。

前の年に「おら、ヨーロッパさ行ぐだ!」と決めて書いて、一年後には本当にドイツに行っているなんて。誰が想像したでしょうか。

この年は311なども体験し、人生設計を大きく書き換えた年でもありました。その、書き換えた人生設計にも「ヨーロッパ!」と書いておいたんです。

私たち家族はその文字に導かれるようにしてドイツ某都市へ引っ越したのでした。

2016年・ベルリンへ

どいつ某地方都市に5年ほど住んだ後、これもまた色々と奇跡が起きて私たちはベルリンに引っ越しました。

ドイツに来てからもベルリンに来てからも、何度も様々な壁にぶち当たり、その都度考えて書いて話し合って、乗り越えてきました。

もう俺、くじけそうだよ……と息も絶え絶えになり、それでも諦めずに先を見ていました。すると、いざという時に必ず手が差し伸べられ、なんとか道を見つけて前に進むことができました。

2023年現在・種が芽吹いていた!

そして現在。今は今でいろいろあるんですけどね。平穏な日々って一体どこに転がってんの?と言いたくなるけども。

ここでふと、私何を今まで叶えてきたことをリストにしてみました。今までは、叶えたいことをリストにしてきたのですが、過去に叶えたことをリスト化するのは初めての試み。

そうしたら、ものすごい年表が出来上がってしまったんです!(あまりにもプライベートなのでここでは見せられません)

で、それを見て気づいちゃいました。私、ベルリンに住んでいるのも、息子からドイツの歴史教育についての話を聞いているのも、もしかしたら2008年に読み込んだあの2冊の本が種となり、いつの間にか目を出し花を咲かせていたのではないかって。

まさに点と点がつながった瞬間でした。

本と条件書き、それらが線で繋がって今に至っていることにやっと気づきました。人生ってそういうものなのでしょうね。あちこちに散らばっている要素は、一見別々の関係ないもののように見えても、実は水面下でつながり、未来へと導いていく。きっとそういうもの。

気づいたら、どうしてもブログを再開したくなってしまいました。読んでくれる人がいてもいなくても。

そんなわけで、よーし全部書くぞ!と息巻いている今日この頃です。よろしくどうぞ!